後期高齢者の増加に伴い、介護関連用品として大人用紙おむつの需要も安定した需要拡大が予測される。
各社ともベビー用紙おむつとともに製品開発を進めてきており、使い捨ての紙おむつは高齢者の介護にも欠かせないものとして定着している。各メーカーともにベビー用を上回る勢いで順調に売り上げを伸ばしている。
ヒューマンヘルスケア事業にも力を入れている花王(4452)は、アジアでの売り上げも好調。海外生産を進めている。
ユニ・チャーム(8113)も大人用紙おむつ事業を強化している。国内の工場の生産能力を2割伸ばす計画で、ベビー用紙おむつを上回る生産量となる見通し。
乳幼児用製品の分野でトップのピジョン(7956)は、国内だけでなく中国やシンガポール、マレーシア、インドなどのASEAN諸国でも製造・販売し、業績を拡大している。
また、製紙メーカー各社でも紙技術を活かして大人用紙おむつを製造販売している。
王子ホールディングス(3861)の連結子会社である王子ネピアや、大王製紙(3880)、日本製紙(3893)などでもパンツ式、紙テープ式、尿取パッドなどラインナップも充実して販売を拡大している。