LTEというデータ通信技術の研究・開発を関わる企業としては、通信基地局のアンテナ部品やネットワーク基盤などの企業が挙げられる。
携帯電話の基地局アンテナや鉄塔の開発から建設までを手掛けている電気興業は、LTE基地局向けの需要が伸びるほか、KDDIと共同で新型アンテナを開発するなど、通信インフラの中心的存在となっている。
通信系計測器のアンリツは、LTE計測器で世界シェアが5割である。NTTドコモが中心だったが、ソフトバンクやKDDIもLTEに参入してきていることから売り上げを伸ばしてきている。
携帯電話の基地局向けに通信計測器の開発を行うアルチザネットワークスは、LTE関連で海外からの受注を拡大させるなど成長が期待できる。LTEアドバンスの研究開発なども行っている。
ネットワークの設計や機器選定、構築、保守運用などネットワーク専業のネットワンシステムズも、LTEに対応する通信ネットワーク関連の設備投資を拡大している。