安倍政権の緊急経済対策に「富の創出」として、再生可能エネルギーなど成長分野への投資資金や中小企業対策などにも予算が充当されることになり、製造業における人材の需要が高まる可能性も出てきた。
近年はITや高度な技術を要する業務の増加にともない、技術者向けの人材派遣業を展開する企業も多い。
技術者派遣が中心のトラスト・テック(2154)は、製造業請負の伸び悩みを改善するため、自動車の開発系技術者の派遣を増やすことで堅調に業績を伸ばしている。トヨタに圧倒的シェアを持っている。
製造派遣・請負の中堅である日本マニュファクチャリングサービス(2162)は、国内のものづくり分野での拡大と海外へ生産拠点を移したメーカーへの派遣サービスを軸に展開している。反日でリスクの高い中国ではなく、ベトナムやマレーシアでのサービスを拡大させている。
工場製造ラインに派遣サービスを行うアウトソーシング(2427)も、海外展開を探っている。東南アジアでの現地企業買収や提携先を模索している。