北海道や東北・北陸などの寒冷地では石油ストーブの需要が高いほか、近年は各ガス会社が推奨するエネファームなどの利用も増加している。
エネファームとは燃料電池を使って水素と酸素から電気を造る装置のことで、環境や効率の良さを意識して開発されている。北陸ガス(9537)では、エネファームの販売増を目標にガスの需要を拡大させていくという。
北海道内では夏場の需要がないためエアコンを設置しない家庭も多く、やはり石油ストーブの使用が主流ということから石油会社や石油ストーブ関連が冬に向けて書き入れ時となるだろう。そこで石油精製元売り大手の昭和シェル石油(5002)とコスモ石油(5007)も関連企業として挙げられる。
石油ストーブは石油暖房機器大手のコロナ(5909)が浮上してくる。空調や温水機器の開発にも力を入れており、ヒートポンプ式給湯器の「エコキューと」を強化している。また、さまざまなタイプの家庭用電気カーペットを製造・販売するパナソニック(6752)も需要増に期待したい。