クルーズトレイン「ななつ星in九州」のコースは博多が発着地点となるため、クルーズ参加者は九州の玄関口となる博多に集合することになる。国内各地から往復の交通手段に新幹線や航空各社を利用することからも、ななつ星の運行開始とともに各運輸業種も需要増が期待できる。
北海道や東北からは空路利用が予想されるので、日本航空(JAL)(9201)や全日空(ANA)(9202)の九州便利用が増える可能性がある。実際、JTBが主催する東京発着のパッケージツアーでは、往復航空便の利用となっている。
関東から西の観光客は新幹線などの陸路利用が予想されるので、東日本旅客鉄道(9020)、西日本旅客鉄道(9021)、東海旅客鉄道(9022)などJR各社の需要が高まることを期待したい。
また、こうしたエンターテインメント性のある豪華列車旅行が実現することで、癒しやくつろぎを求める多くの人々に鉄道旅行が見直されていくのではないかとして、観光や地域産業などの各方面からも期待が高まっている。