2013年10月に運行が開始されるJR九州の豪華観光寝台列車「ななつ星in九州」に、国内外から熱い視線が注がれている。第1期10~12月出発の予約平均倍率は定員の7倍を超えるなど、世界の鉄道ファンたちの心を揺さぶる列車が九州に登場するのだ。
この豪華な寝台列車はクルーズトレイン「ななつ星in九州」という名称のごとく、九州7県の自然、食、温泉など7つの観光素材を楽しめる7両編成の客車というのがコンセプト。
1人当たりの料金が15万円~40万円と高額ではあるが、アジア諸国から近いこともあって国内観光客やアジアの富裕層をターゲットに展開される。最高55万円という高額にもかかわらず現在も応募が相次いでいるという。
パッケージツアーとして販売されており、1泊2日コースと3泊4日コースがあるが、途中下車で旅館に宿泊する際には専用バスの導入も検討されている。
鉄道会社の枠を超えた新たな観光事業により、運輸・旅行関連企業だけでなく九州地盤の企業も売り上げを伸ばす好機となるだけに、鉄道ファンだけでなく地元住民にとっても経済効果が期待されている。