首都高速道路の多くは今から50年前の高度経済成長期に造られており、日々の点検・補修はされているものの橋脚の破断やコンクリートのひび割れなどが年々目立ってきているという。
首都高速道路会社では約9000億円の大規模更新・修繕費用を見積もっており、今後は大規模改修に向けて危険性の高い場所から着工していくことになる。また、首都直下型地震に備えて耐震補強も進めている。
これを受けて、道路や橋脚の建設に強い橋梁や道路関連の企業は、大規模改修事業の受注による特需が期待できる。
主な橋梁関連としては、橋梁業界トップの横河ブリッジホールディングス(5911)や橋梁技術に強みを持つ日本橋梁(5912)、鉄骨・橋梁面で技術提携している駒井ハルテック(5915)と宮地エンジニアリンググループ(3431)、コンクリート橋梁ではトップのピーエス三菱(1871)などが挙げられる。
橋梁やビルのコンクリート構造物の補修工事に注力するショーボンドホールディングス(1414)は、補修や補強用の土木・建築用接着剤の開発も手掛けており、技術向上に努めている。