総合不動産とは、商業施設、文化施設や一定範囲の都市全体の企画、開発を行い、その売主や開発主体となる不動産企業を指す。
業界最大手の三井不動産(8801)は、ビル賃貸主力であり、他にマンション分譲や非保有不動産事業を拡大している。三菱グループ中核企業の一角、三菱地所(8802)は業界内における三井不動産との双璧である。
丸の内の高層化を推進しているほか、海外事業にも地力している。住友不動産(8830)は東京都心部にオフィスビルを集中的に開発し、住宅のリフォーム事業では独自の強みを持っている。
東急電鉄系の東急不動産(8815)は沿線で住宅を展開しているほか、ビル賃貸やリゾート開発にも積極的である。野村不動産ホールディングス(3231)は「プラウド」ブランド等のマンション開発、分譲が主力であり、収益不動産を核とした資産運用に強みがある。
旧安田系の東京建物(8804)は、マンション販売と賃貸ビル主力であるほか、SPC(Special Purpose Companyの略。資産を取得・保有し、その資産を裏付けにした証券を発行して資金を集めることを目的として設立した法人のこと)など不動産証券化に積極的である。