不動産業界全体の推移を見ると、2004年から2008年までは拡大傾向にあったものの、2009年には減少に転じたと言われている。不動産市場の拡大傾向を牽引してきたのが、都心部のオフィス需要拡大や、都心部における東京ミッドタウン、丸の内再開発などオフィスと商業施設を一体化させた大規模なプロジェクトである。
また、三井不動産(8801)や三菱地所(8802)の郊外型アウトレットモール開発も拡大を続けた。しかし2008年秋の金融危機、リーマンショックを発端に、都心オフィス需要は低下し、複合型施設の開発事業も低迷する。
マンションの動向は、1999年から2005年まで、大型高層マンションなど大規模物件の供給もあり、需給環境は良好に推移してきたと言われている。2006年になるとマンション価格の上昇で買い控えが進み、利便性の悪い地域を中心に在庫が拡大した。
関連の銘柄を総合不動産、マンション開発、不動産賃貸、賃貸アパート・マンション、不動産仲介、ビルメンテナンスに分けて挙げる。