キューピー(2809)は、植物開発センターではサラダ菜などの葉菜類の改良を進める一方で、植物工場の開発にも力を注いる。「TSファーム」は三角パネルと噴霧耕を利用した立体水耕栽培で、日照時間や天候に左右されず、定時、定量、定品位のサラダ菜やリーフレタス、ホウレンソウ、そしてハーブなどを工業的に生産することができる。また従来までの水耕栽培装置とは大きく異なり、新しい野菜づくりが可能となった。
カゴメ(2811)は、和歌山市郊外の加太菜園で大規模ハイテク・トマト栽培施設である植物工場を運営している。全国に8カ所ある大規模菜園のひとつである。栽培の目的として、生鮮トマト市場に赤系トマトの需要を作り出す、大規模施設園芸栽培に取り組む、市場を通さない流通販売ネットワークを作る、 の3つを挙げている。
定食専門店を展開する大戸屋(2705)は、山梨県山梨市の「大戸屋グリーンルーム」で水菜の生産を進めている。
農業機械で国内トップのクボタ(6326)は、国内農業活性化事業と障害者雇用を組み合わせ、地域社会への貢献を目指し野菜の水耕栽培事業を始めている。