現在はバイオマス発電による電力供給は総電力の0.3％程度にとどまっているが、政府は2020年までには約5％に引き上げる目標を提示している。
バイオマス利用による発電には、食品廃棄物のメタン発酵や木質チップを燃料とする発電方法があるが、宮城県南三陸町のがれき処理などでバイオマス発電事業に参入を検討する企業や自治体も増えている。
フジコーは、食品廃棄物のメタン発酵によって発電事業を行うほか、木くず、紙くず、繊維くずなどもバイオマス資源として発電し、リサイクルに貢献している。
ファーストエスコも、土木残材などから製造する木質チップを燃料とする発電所の施設運営や運営に関するコンサル、燃料調達支援なども行っている。
食品廃棄物によるバイオマス発電の施設運営管理を行っているアミタHDは、宮城県南三陸町の「木質バイオマスエネルギーの実証調査業務」を受託している。
中外炉工業は、バイオマスを蒸し焼きにしてガス化するガス化発電システムを採用し、運営している。
また、住友重機械工業が運営するバイオマス発電設備が、再生可能エネルギーとして固定価格買取制度が受けられる設備として経産省から認定されている点に注目したい。
＜関連銘柄＞
『 フジコー 』：２４０５
『 ファーストエスコ 』：９５１４
『 アミタHD 』：２１９５
『 中外炉工業 』：１９６４
『 住友重機械工業 』：６３０２
