バイオマスは建築廃材や森林伐採による廃材などを燃やして水蒸気を出し、その水蒸気でタービンを回して発電するというものである。
火力発電では石油や石炭、天然ガスなどの資源を使用するため、将来的に枯渇する恐れがあるのに対し、食品廃棄物や木質チップなどは日常的に排出されるため枯渇の心配がないとして、再生可能エネルギーのひとつとされている。
もう一方のバイオエタノールは、サトウキビやトウモロコシなどの栽培した作物の糖分を発酵させてアルコール(エタノール)を製造し、それを燃料にして発電する仕組みになっている。
国内ではコメを原料にしたエタノールで発電するプラントも開発されており、農業を営む地域経済のが活性化するのではと期待されている。また、海藻を発酵させてメタンガスを製造するという方法もある。
世界的には原料高に押されてはいるが、各国が抱えてきた問題点を精査して、新たなバイオエタノール製造のための研究・開発を進めている。
中長期的なエネルギー戦略が重要視されていることもあり、市場関係者はバイオエタノール関連のベンチャー企業に期待を寄せ始めている。
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