結婚式の形態には、世相を反映した一種の流行のようなものがある。有名人が派手な披露宴を行ったり海外リゾート地での挙式が報道されたりすると、都内の高級ホテルや海外ウエディングプランに人気が集まるからだ。
昨今の長引く不況により派手な披露宴は縮小傾向にあるが、結婚して家庭を持つことはむしろ見直されてきている。
特に東日本大震災以降は、家庭回帰や絆といった人とのつながりを求める傾向が強まったことも一因である。また、中年や熟年になって初婚を果たすカップルも世間的に受け入れられていることから、年齢層を問わない結婚も増加傾向にある。
結婚式や披露宴に関しては、個性や自分たちらしさをアピールしたい傾向が見られる。いわゆる結婚式場やホテルのパックなどではなく、形式にこだわらずに自分たち流の結婚式をプロデュースしたいという思いを実現する方向にあるため、関連するブライダル産業は活気づいてきているのだ。
こういった需要を受けて、関連する生花やジュエリー、家具などもオリジナリティに答えられるような展開が増えていくことが期待されている。
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