国内の製薬会社では、花粉症などのアレルギー性鼻炎や一般的な風邪による鼻炎などの症状を緩和する医薬品の研究開発に力を入れている。
花粉症薬には鼻の症状を改善する内服薬と、鼻の粘膜に直接作用して症状を改善する点鼻薬、目のかゆみを抑える目薬などがある。
バイオに注力する協和発酵キリン(4151)は、花粉症治療薬として内服薬や点鼻薬、点眼薬などを開発している。また、花粉症情報webサイトやスマートフォン向けの「花粉予報」なども開設している。
三菱ケミカルHDの傘下にある田辺三菱製薬(4508)はアレルギー性鼻炎に対応した鼻炎薬を製造販売している。
医療分野で豊富な医薬品の開発を手掛ける小野薬品工業(4528)は、アレルギー性鼻炎治療薬も。同社に関しては配当利回りにも注目。
塩野義製薬(4507)もアレルギー性鼻炎の治療薬に注力している。どこでも飲みやすいようにスティック包装の液体鼻炎薬を製造販売する。
花粉症やアレルギーに効果があるとして話題になった「LG21」というヨーグルトを製造販売する明治ホールディングス(2269)にも注目したい。
農業生物資源研究所などではスギ花粉症を治療するコメの研究に取り組んでおり、実用化すれば医薬品として販売する方針だと言う。関連銘柄として日本製紙(3893)を挙げておきたい。