通年でアレルギー性鼻炎に悩まされている人にとっては、もはや生活必需品となっているのがアレルゲン除去用マスクである。
花粉症の一番の予防法は、体内に花粉を取り込まないようにすることだと言われている。日本アレルギー学会という組織でも、マスクの着用により吸い込む量を減らす効果があるとして、花粉飛散前からマスクを付けることを推奨している。
これらを受けて、繊維メーカーや医薬品メーカーでは花粉やホコリをしっかりガードする立体構造のタイプや高機能フィルター入り、三層式など、素材や機能面でも充実したラインナップを提供している。
生理用品や紙おむつの大手メーカーのユニ・チャーム(8113)は、三層構造の超立体マスクやプリーツタイプの超快適マスクなどで定評がある。
繊維大手の日清紡ホールディングス(3105)や、ダイワボウホールディングス(3107)、シキボウ(3109)などの繊維メーカーも花粉症関連銘柄に挙げられる。
小林製薬(4967)はフィルター中の水分で加湿できる「ぬれマスク」を開発し、製造販売している。また、不織布国内最大手の日本バイリーン(3514)も、花粉症シーズンには値動きに注目したい銘柄である。
