個人の意向を反映したり家族の心痛をいたわるような葬儀の形式を提案する葬儀・葬式専門業者が近年増えており、市場への上場も果たしている。
葬儀請負専門の株式会社公益社をグループ内に持つ業界最大手の燦ホールディングス(9628)は、5都府県に葬儀場を展開してさまざまな葬儀プランを提案している。
神奈川県で首位に立つ冠婚葬祭サービス大手の平安レイサービス(2344)では、豪華な邸宅を故人とのお別れの場とする「ゲストハウス・フューネラル」という新たな葬儀形態を提供することで認知度向上を目指している。
霊園や納骨堂の受託開発・販売を行なう業界大手のニチリョク(7578)も、ゲストハウスタイプの邸宅型葬儀場を建設してサービスを開始し、順調に利益を上げている。
名古屋を本拠に大阪や埼玉で葬祭会館を運営するティア(2485)は、着実に葬儀件数を伸ばしている。
福島県で冠婚葬祭を展開するこころネット(6060)は、2斎場の新設が功を奏して葬儀件数が着実に増加する一方、婚礼のほうでも件数を伸ばしている。
同じく冠婚葬祭業大手のサン・ライフ(4656)は、台湾の葬祭場開発企業と提携してアジアでの情報収集に注力し、中国への進出も視野に入れている。