少子高齢化に伴い、葬儀・葬式の分野でも多角化が進んでいる。高齢者の割合が年々高まるにつれ死亡人口は増え続けており、2050年以降にはピークを迎えると推定されている。
これまでは身内や親族が亡くなると、病院などから斡旋された葬儀社にすべてを委託して数日のうちに葬儀全般を終えるのが当然のこととされていた。
しかし、近年はそういった限られたルートやかかる費用を見直す動きや、個人の意向を反映した墓石や葬儀の形式などが浸透してきている。
また、後期高齢者が亡くなった場合、会社や組織から離れて久しいため会葬者の人数が減少してしまい小規模な葬儀で済ませる傾向は今後も続きそうだ。
核家族化や親戚付き合いが少ないことから近親者だけで済ませる家族葬や、火葬場で読経をあげて済ませてしまう直葬なども増えている。
片や、自分らしい最期を求めて生前から自らの葬式をマネジメントする人々の意向に沿った形を提案する葬儀会社もあり、世間的にも受け入れられる傾向にある。
不謹慎ではあるが、死亡人口の増加にともなって今や葬儀・葬式事業はビジネスチャンスとしてとらえられており、その市場は今後も拡大を続けていくだろう。
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