電子書籍関連の分野でも、コンテンツの電子化や電子書店を結ぶ取次の役目を果たす企業がある。
クリーク・アンド・リバー社は、中国の電子書籍リーダー大手の「漢王科技」と日本の電子書籍コンテンツの窓口として独占契約を締結。アマゾンや楽天への配信も受託するなど拡大を続けている。
国内大手印刷会社2社も、出版社とのつながりを活かして電子書籍分野に参入。凸版印刷は電子書籍端末を発売し、データ制作から流通、販売まで電子書籍事業をグループ内で強化している。
早くから書籍のデジタル化に注力してきた大日本印刷では、電子書籍ストアやオンライン書店、雑誌やコミック誌の編集・製作に関わる業務効率化ソリューションを提供するなど、電子書籍分野において幅広く展開している。
スターティアは電子ブック事業を分社化したスターティアラボを子会社に持ち、電子書籍制作ソフトの企画開発販売に注力している。
電子書籍配信を手掛けるイーブックイニシアティブジャパンは、創業者が出版社出身ということもあって、版権使用料見直しに加えて自社開発の端末販売にも意欲的な点で将来性が期待できる。
「ニコニコ動画」を運営するドワンゴも、電子書籍市場への参入を発表している。
<関連銘柄>
『 凸版印刷 』:7911
『 大日本印刷 』:7912
『 クリーク・アンド・リバー社 』:4763
『 スターティア 』:3393
『 イーブックイニシアティブジャパン 』:3658
『 ドワンゴ 』:3715