化粧品業界への市場調査によると、国内化粧品市場は少子高齢化の影響等で成熟しているとされ、各社はアジア圏を中心とした海外市場に力を入れている。進出先は中国や東南アジアが目立っているが、中米や中東諸国も挙げられる。海外展開している主な企業には、資生堂（4911）・花王（4452）・コーセー（4922）などがある。
国内の化粧品市場は飽和状態だが、化粧品の中でも少子高齢化にともなうアンチエイジング（抗加齢対策）のためのエイジングケア製品市場と、男性用化粧品の市場の規模はやや拡大している。
化粧品のほか、自宅で気軽にセルフケアの出来る美容関連機器が登場している。具体的な機器としてはフェイスケア用の美顔器・美容器や除毛・脱毛器などがある。さらにはダイエット・体系維持のためのフィットネスクラブやヘアスタイルのための美容室、かつらも美容の重要な一要素として考えられる。また、からだの内側からもサプリメントや食品を使い、美を追求する意識も高まっている。
