大気中の飛散物質の観測を強化するとして、石原伸晃環境相は緊急行動計画を発表している。観測網の拡充として全国の観測地点を今年度末の2.3倍の1300カ所に増やすほか、各自治体による注意報や警報の発令などを検討している。
大気汚染観測装置などを手掛ける企業としては、横河電機、日機装、堀場製作所、シスメックス、島津製作所などが挙げられる。
工業計器首位の横河電機は環境機器を数多く手掛けており、ガス分析器やダストモニタ、煙道ガス濃度計など環境用分析計が、環境保全などに貢献している。
日機装は、粉粒体測定装置や電子顕微鏡、粒子画像解析ソフトなどの精密計測器やソフトウェアなどを開発製造しており、ナノテク研究によりナノトラック粒度分析計の開発も行っている。
堀場製作所はエンジン排ガス計測器で世界市場8割を持ち、大気汚染監視用分析計なども各汚染物質に対応するさまざまなタイプを開発している。
このほか、シスメックスや島津製作所でも粒子計測製品を製造している。
<関連銘柄>
『 横河電機 』:6841
『 日機装 』:6376
『 堀場製作所 』:6856
『 シスメックス 』:6869
『 島津製作所 』:7701