「PM2.5」の原因物質としては、工場から排出されるばい煙や石炭などを燃焼した煙に多く含まれている。これらを処理する排ガス処理装置を手掛ける企業にも注目が集まる。
工場などで燃料を燃焼した際に排出される排気ガスや、化学系メーカーから排出される有害物質を含んだ気体は、除塵や有害物質を分離して無害化する必要がある。これを担うのが排ガス処理装置である。
排ガス処理装置を手掛ける企業としては、荏原、三機工業、中外炉工業などのほか、クラボウなどの繊維大手でも環境に配慮したエンジニアリング事業として排ガス処理システムを開発している。
また、日本ガイシでは自動車排ガス規制に対応した排気ガス浄化装置を開発・製造している。窒素酸化物などの有害物質を浄化する触媒担体用セラミックスを使用して、エンジン排ガス用浄化用セラミックスを開発して自動車メーカーに供給している。
住友重機械工業では大規模な排ガス処理設備を手掛けており、オーストラリアや中国、韓国にも納入実績がある。
<関連銘柄>
『 荏原 』6361
『 三機工業 』:1961
『 中外炉工業 』:1964
『 クラボウ 』:3106
『 日本ガイシ 』:5333
『 住友重機械工業 』:6302