中国で深刻な問題となっている大気汚染物質「PM2.5」が、日本に飛来して影響を及ぼす恐れが高まっている。
「PM2.5」とは、工場のばい煙や自動車の排気ガスなどに含まれる直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質のこと。人の髪の毛の粒径の約28分の1ほどの微粒子なのだ。
大気中に含まれていると呼吸した際に肺の奥深くまで入り込みやすいことから、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患を抱える人々には特に注意が必要である。
国内ではすでに「PM2.5」対策として、高性能マスクの注文が殺到しているという。これから花粉の飛散も増えるため、フィルターマスクや防塵マスク、空気清浄機などの需要が伸びる可能性がある。
国は、微小粒子状物質健康影響評価検討会を開催するとともに、国内の飛散物質の観測強化や、中国に対しても観測網の拡充などの技術協力を呼びかけるとしているため、これらに関連する企業は、生産や販売の増加が見込めそうだ。
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