食品関連などの輸入を手掛ける総合商社も、TPPへの参加を踏まえて積極的に海外展開の拡大を図っている。
食料カンパニーとして食料原料分野や加工食品事業分野において世界的な拡大を図る伊藤忠商事は、米国Dole社のアジア・青果物事業とグローバル加工食品事業の買収を発表しており、各国市場への流通を活発化するとしている。
三井物産では穀物分野における輸出入に注力しており、ブラジルで農業生産事業や穀物物流事業を行なっているマルチグレイン社を子会社化するなどして食料部門の事業拡大を行っている。
丸紅は、2011年に穀物、畜産、農産分野の強化のために食糧部門を立ち上げている。ブラジルの穀物輸出用の港湾設備運営会社を完全子会社化するなどして穀物調達体制を確立しており、国際競争力を強化している。
双日は、アルゼンチンやブラジルで大豆の生産を行うほか、中期経営計画にアグリビジネス分野に重点を置くとしており、国内農業の高品質化を持って南米や東南アジア地域への進出を狙っている。
