トンネルやダム、道路などの大規模工事に関して、先端技術と最新設備を備えられる大手ゼネコンが元請負者として挙げられよう。各分野で実績のある総合建設会社は、建設工事を中核としながら設計や研究開発、エンジニアリングなど、建設に関する幅広い技術を持っている。
多くのトンネル竣工実績を持つ大林組は、国内だけでなくアメリカやオーストラリアなどの幹線道路や排水トンネルなどを手掛けてきている。代表的なトンネルや道路に、大阪港咲洲トンネルや東京湾アクアラインなどがある。
業界大手の大成建設は、各種建造物以外にも鉄道や道路、トンネルなど大規模な公共事業を手掛けてきている。代表的なトンネルには、青函トンネルや北陸新幹線飯山トンネルなどがある。1960年代に竣工したトンネルもある。
同じく大手建設の鹿島は、耐震やトンネル工事技術に強みを持っている。都市部のさまざまなインフラ設備に支障が出ないように開発されたシールド工法や、先進の調査・解析技術を駆使した山岳トンネル技術などを持つ。老朽化したトンネルのリニューアル技術にも対応していくという。
環境に配慮した建設に挑む清水建設は、すでに既設トンネル改修工事などを請け負っている実績があり、白石トンネルや銀河トンネルを既設トンネル拡大工法で完成させている。