準大手の建設会社にも、道路やトンネル、橋などの施工技術があるため、トンネル含めて公共事業の請け負いは増加すると思われる。
実際、安倍政権の緊急経済対策に市場もすばやく反応しており、準大手ゼネコンや中堅ゼネコンの株価が急騰している。そこで、トンネルや橋の工事に実績を持つ中堅建設会社をピックアップしてみた。
トンネルやダム建設に注力する西松建設は、国内の数多くのトンネルを手掛けてきており、東京メトロやイギリスのルーシャムトンネルなど海外の鉄道トンネルにおいても高い技術が評価されている。
コンクリート橋梁でトップのピーエス三菱も、道路やトンネル建設に数多くの実績がある。PC橋梁の補強工事にも注力している。
ダムやトンネル工事に定評のあるハザマは、多くの山岳トンネルを手掛けてきた実績と高い技術力を持っている。掘削工事において崩落の恐れがある危険な岩塊を予測する技術などが有効になってくると思われる。
橋梁やビルなどコンクリート構造物の補修工事を手掛ける業界最大手のショーボンドホールディングスも、老朽化したトンネルや橋の補修事業に意欲的である。
そのほか、土木建設に強い飛島建設や、トンネル工事に多くの実績がある戸田建設、奥村組なども挙げておきたい。