近年、航空機市場は活発な動きを見せている。次世代中型機ボーイング787をはじめ、エアバスの次世代中大型機の製造にも日本の多くの企業が関わっている。「B787」機には、全部品の35％が日本企業の製造であることも特筆すべき点である。
米ボーイング社の最新鋭中型機「B787」は、機体に炭素繊維などの複合素材を使用することで軽量化を実現し、これにより燃費効率を20％向上させたことで航続距離を大幅に延ばすことに成功している。
先進各国で航空機産業が活発化してきている背景には、経済発展が期待される新興国の需要が増しているという事情がある。米ボーイングと欧州エアバスの航空機市場の予測によると、2031年までに航空各社の運用機体数は倍増するという見解を発表している。そのうちの35％程度はアジア太平洋地域(日本、中国を含む)を占めると言う。
一方、日本国内でも国産ジェット旅客機の開発が進められている。小型ジェット機なので航続距離は短いが、燃費が良く室内が広いことなどからすでに130機を受注しているという。今後の成長に注目していきたいところである。
