廃棄された家電や自動車などからレアアースを回収する技術に取り組む企業も増加してきている。政府もこういった技術革新を支援するため、研究開発費の一部を支給している。
パナソニック(6752)は廃棄されたエアコンからネオジムを取り出す装置を製造し、すでに稼働している。三菱電機(6503)も廃棄されたエアコンのコンプレッサーからレアアースを回収するための自動解体装置を開発、稼働している。
ホンダ(7267)はハイブリッド車の使用済みのニッケル水素電池に含まれるレアアースを回収して再利用する技術を確立したと発表している。この新技術を用いると、80%以上の回収率だとしている。
三菱マテリアル(5711)もホンダグループと提携して、廃棄されたホンダ製のハイブリッド車の駆動用モーターを取り出し、レアアース磁石を効率よく回収するシステムを構築するとしている。
経済産業省も、家電リサイクル法によって回収された家電製品からレアアースの回収率が今後10年以内に65%程度まで増加すると見込んでいる。