日中関係が緊張状態にあるのなら中国に頼らない方法を模索する必要があるとして、他国からのレアアース輸入に踏み切る企業も出てきている。
総合商社の双日(2768)は、豪州からレアアースの輸入を開始しており、2013年には国内需要の33％程度を確保するとしている。また、レアアースのリサイクル網の構築にも取り組むとしている。
トヨタグループの豊田通商(8015)は、インドのインディアンレアアース社と協力してレアアース工場を完成させており、国内需要の15％程度を日本に輸出することになる。
双日と豊田通商はベトナムの企業との開発協力により、2013年にはレアアース工場を稼働させる見通しである。ベトナムはレアアースの埋蔵量が世界第3位といわれている。
住友商事(8053)は、カザフスタンの国営原子力公社とともにレアアース回収事業合弁会社を設立している。カザフスタンのレアアースにはハイブリッド車や電気自動車に使用されるジスプロシウムやネオジムを豊富に含んでいるのが特徴だとしている。
