半導体用シリコンウェーハで世界首位の信越化学工業(4063)は、塩ビ事業が海外で好調なことや、セルロース誘導体や光ファイバー部材伸びが堅調なことが半導体による圧迫をカバーしている。
住友金属工業と三菱マテリアルのシリコンウェーハ事業が統合して半導体用シリコンウェーハ製造を行っているSUMCO(3436)は、世界2位のシェアを誇っている。
住友電気工業(5802)は、中国に化合物半導体材料の製造・販売を行う子会社を設立しており、コスト面の競争力や生産能力を強化している。薄膜GaN基盤の4インチ径と6インチ径の製造において、量産化を進めると発表している。
総合科学メーカーの昭和電工(4004)は、次世代パワー半導体用ウェーハの生産を従来の2.5倍に増強している。家電や鉄道、電気自動車、太陽光発電などに搭載されており、市場拡大が見込めるとしている。
トヨタ系の自動車部品メーカーである豊田合成(7282)は、窒化ガリウム系LED事業面で昭和電工と合弁し、事業強化を図っている。