半導体製造装置は、半導体の形状加工や組み立て、検査など半導体を製造する過程で必要なプロセスを担う精密な装置のこと。半導体の進歩には半導体製造装置の技術革新が欠かせないと言われている。
これらを手掛ける企業は、国内の専業メーカーのほか精密機器メーカーや電子機器メーカーなどである。
東京エレクトロン(8035)は、製造から検査まで半導体製造過程で必要な装置を製造する世界3位の半導体製造装置メーカーである。同社はアイルランドのマグネティック・ソリューションズ社を完全子会社化するなど、ヨーロッパ市場の拡大も狙っている。
同じく半導体製造装置が主力の大日本スクリーン製造(7735)は、台湾や韓国でプリント基盤装置の売り上げ増を目指している。
半導体検査装置大手のアドバンテスト(6857)は、米ヴェリジー社買収により世界シェア4割超に拡大している。近年は半導体だけでなく製剤向け各種装置などの製造・販売にも注力している。
精密機器のニコン(7731)は、米インテルと共同で次世代半導体製造のための露光装置を開発すると発表している。同社はこの開発費用にインテルから数百億円の資金支援を得ている。
