IaaS(Infrastructure as a Service)とは、ネットワーク環境を必要とするユーザーに対して真っ新なサーバー環境を提供し、ユーザー自身が必要なネットワークやハードウェアやOS、その上にアプリケーションソフトなどをインストールして利用するというサービスのこと。単に物理的なレンタルでなくCPUやメモリー、ハードディスクなどの仮想化技術の提供も行う。
これに対しPaaS(Platform as a Service)とは、IaaS構成要素に加えてOSやユーザーが必要なデータベースソフトやWebアプリケーションソフトの稼働に必要なソフトウェアを提供してくれるため、ユーザーはOSを操作しなくても必要なアプリケーションソースコードとデータベース定義を設定するだけで済むというサービスとなっている。
つまりクラウドサービス業者から提供されるサービスが【IaaS<PaaS】と表せるようにPaaSのほうがユーザーにとっては親切にも思えるが、IaaSは必要に応じてミドルウェアを選択できるという利点がある。
なお、IaasS/PaaSを行っている代表的な企業としては、SCSK(9719)、日立製作所(6501)、富士通(6702)、インターネットイニシアティブ(3774)、さくらインターネット(3778)などが挙げられる。