SaaS(Software as a Service)とは、顧客が必要とするソフトウェア機能を自由に選択してインターネット経由で利用できるサービスのこと。SaaS事業者がネットワークやハードウェア、OS、ミドルウェアのすべてを提供するので、ユーザーはWebアプリケーションにアクセスして利用するだけで済む。
また、SaaSは汎用業務系、汎用情報系、特定業種業務向けに分類されるが、提供事業者は特定部門に絞ることなく幅広くサービスを展開している。日経コンピュータとITproが独自に選考した2013年の第6回クラウドランキングによると、日立製作所(6501)、日本ユニシス(8056)、サイボウズ(4776)、NTTコミュニケーションズ(9432)、インターネットイニシアティブ(3774)などが複数部門でベストサービスにランクインしている。
ちなみに前回までにランクインした主要なクラウドサービス企業も合わせると、前述のほかソフトバンク(9984)、富士通(6702)、日本オラクル(4716)、新日鉄住金ソリューションズ(2327)、伊藤忠テクノソリューションズ(4739)などが挙げられる。
なお、SaaSにおける収益の伸び率は、提供する企業が多いため競争が激化していることから価格下落を余儀なくされており、鈍化している。しかし、今後もクラウド利用の場面が増えてくることを想定すると、市場規模は拡大を続けると調査会社のノークリサーチでは予想している。
