HEMSとはHome Energy Management System(家庭内エネルギー管理システム)の略で、ITによってエネルギー管理をするエコ住宅のスマートハウス(次世代省エネ住宅)を実現するための技術のこと。
環境問題や原発問題などから家庭内の省エネルギーを推進する必要があり、メーカー各社は高機能なスマート家電やそれに伴う制御機器などの開発に力を入れている。
KDDI(9433)やシャープ(6753)、ダイキン工業(6367)、三菱自動車工業(7211)など10社はHEMSアライアンスを立ち上げており、HEMSアプリケーションからスマート家電群への制御に関する課題や必要な仕組み作りなどを検討し、HEMS市場確立と社会への普及を目指している。
このアライアンスに参画している東芝(6502)は、ECHONET Liteを実装する製品としてHEMSと連携するエアコンを発表している。ECHONET Liteとは、異なるメーカーの製品を同じ通信規格で製造することで、メーカー各社が連携してHEMS市場の目指す方向となっている。
ECHONET Liteを提供していく電機メーカーとしては、東芝のほかシャープ、パナソニック(6752)、NEC(6701)、日立製作所(6501)、三菱電機(6503)などである。
