認知症の見守りは24時間体制になるため、施設職員や家族だけでは困難な状態になっている。そのため介護施設などで要介護者を何人も同時に見守るには、要介護者がベッドから離れたことを検知するセンサーやモニターなどを搭載したロボット技術を利用することが有効となる。
東海ゴム工業(5191)は、ベッドにスマートラバーセンサを敷くことで人体の姿勢や体動、呼吸状態などを検知し、3Dカメラで画像検知するロボット介護機器を開発している。
クラリオン(6796)は、赤外線センサによる離床予兆の検知と外部へ通知、服薬管理支援を兼ね備えた見守り機能型服薬管理支援システムを研究している。
システム開発を主軸とするソルクシーズ(4284)は、見守りシステム「いまイルモ」が経済産業省の補助事業に採択されたことを受けて、今後の製品の普及効果が期待できそうだ。「いまイルモ」は独居高齢者や要介護者をカメラではなく独自の多機能センサーで見守るもので、プライバシーに配慮した製品となっている。
ソフト開発大手の富士ソフト(9749)は、対話型ロボット「パルロ」による見守り支援の普及を図っている。
システム開発を手がけるCIJ(4826)の子会社のCIJソリューションズは、介護施設やケアハウスなどの基幹業務管理システムや栄養計算システムを提供している。
医療・介護用ベッド最大手のパラマウントベッドホールディングス(7817)は、寝ているだけで脈拍や呼吸などの生体情報を測定できるスマートベッドシステムを開発し、2015年の製品化を目指している。
また、テルモ(4543)は自宅で測定した血圧・血糖値などのデータを医師と共有できるサービスを開始予定で、このシステムを在宅医療用にも拡大するとしている。
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