日本の平均寿命は世界で最高水準となっており、平成25年には総人口に占める高齢者の割合は25%に達している。4人に1人となった高齢者を介護するにあたって課題となっているのが、いかにして最期まで高齢者自身の尊厳を保ちながら支援を提供していくかということにある。
要介護者の多くができるだけ自宅で生活することを望んでいる点を重視して、施設サービスとは別に在宅介護を支援するサービス体系が新たに必要となっている。中でも痴呆症高齢者の見守り体制の確立については、今後の中心的な課題となっている。
また、最期まで元気に生きるために要介護になる前に予防する必要性や、活動能力を高めるためのリハビリテーションを、高齢者向けに充実させていく必要がある点にも注目したい。
これらを踏まえて、介護ロボット市場の拡大や痴呆症高齢者の見守り体制を支援する情報関連、介護予防とリハビリテーションに携わる業界などが、今後の老齢介護を支援する役割を担っていくことになる。
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