エボラ出血熱は、患者やウィルス感染した人の体液に触れると感染してしまう恐れがあることに加えて、感染すると重症化しやすく致死率が高い非常に危険なウィルスである。従って患者の診察や看護をする医師や看護師などの医療従事者は、感染を防ぐための防護服やマスク、手袋、保護メガネなどを完全装着して看護にあたる必要がある。また、国内での感染を水際で防ぐ対策として、成田空港に防護服の備蓄を増やす動きもある。
アゼアス(3161)は米国デュポン社製の防護服を販売しており、医療機関で感染を防ぐために導入されるほか、化学物質が発生する作業現場などでの着用にも利用されている。また化学防護服を扱う藤倉ゴム工業(5121)も関連として注目されている。
重松製作所(7980)はウィルス感染を防ぐ不織布製のマスクやゴーグルなどのほかに、防護服や電動ファン付呼吸用保護具なども製造している。小津産業(7487)はウィルス対策用ナノファイバー使用のマスクを手がけている。
そのほか、感染予防のマスクを製造する企業としては、帝国繊維(3302)、シキボウ(3109)、ダイワボウホールディングス(3107)、興研(7963)、重松製作所(7980)、小津産業(7487)などがあげられる。