「投資」といえば、多くの方が「株式投資」を連想されると思います。
今ではインターネットでの株トレードもすっかり定着し、株式投資を身近に感じている方も増えたのではないでしょうか。
国内の株に限らず、証券会社によっては、海外の株もインターネットで簡単にトレード出来るようになりました。そして、これから紹介する「ADR」も、国内証券会社の一部でトレード可能な時代になったのです。
ADRの正式名称はAmerican Depositary Receiptといい、日本では「米国預託証券」とも呼ばれています。
ADRをひとことで説明しますと、米国市場で米国以外の国、つまり日本を含めた先進国や新興国など世界の優良企業に対して、株と同じように投資出来る証券ということになります。
日本の投資家にとっては、世界への投資だけではなく、日本株ADRの値動きをチェックしておくだけでも、日本株トレードの役に立ちそうです。
それについては後に述べるとし、まずはADRの特徴を簡単に見ていきましょう。
《ADRは株式と同じように、配当金はもらえるの?》
ADRは株式そのものではないのですが、預託機関が実際の株式を裏付けにADR証券を発行していますので、配当金も受け取れますし議決権もあります。
《ADRで取り扱っている外国企業銘柄って、どのような国?》
新興国では、インドや中国、ブラジルなどの主力銘柄、先進国ではイギリスやドイツなどの主力銘柄が売買出来ます。
しかし、日本の証券会社では取り扱っていない国や銘柄もあります。
《日本企業のADRは何社あるの?》
200社以上ありますが、日本の証券会社では購入出来ません。
米国のネット証券会社の口座開設が必要となります。
《ADRの取引時間はどうなっているの?》
米国市場で取引されていますので、米国の市場と同じ取引時間となります。
日本では、夜中の時間帯ですね。
MONEY BOXの日本株ADRはこちら
次の章では、ADRの仕組みについて詳しく見ていきましょう。