スマートグリッドとは、太陽光発電や風力発電、燃料電池などの分散電源と、家庭・工場・ビルなどの電力負荷を、電力と通信のネットワークで結び、双方を制御する次世代のエネルギー供給システムである。電気エネルギーの安全で効率的な供給には、設備に適した電圧に変換し、監視・制御をする変圧器・開閉器・配電機器等の電力制御機器が必要になる。
高岳製作所(6621)は中型送配電機器が主力で東京電力向けが過半を占める。電力会社向け電源設備、電子電力監視制御システムの開発で実績を持っており、EV用急速充電器などの次世代エネルギーに関わる開発を行っている。
ダイヘン(6622)は関西電力系で電力向け小型変圧器首位である。スマートグリッド向けの電力制御機器を展開し、太陽光発電の導入増に対応、電圧を自動調整する柱上変圧器の出荷を2010年度中に始めた。
東芝グループの西芝電機(6591)は発電装置が主力だが、配電・制御等システムも展開している。
住友電工の連結子会社の日新電機(6641)は、太陽光発電用のパワーコンディショナーを取り扱っている。
また戸上電機製作所(6643)は高圧負荷開閉器が主力の配電制御システム機器メーカーで、電力向けが4割である。
明電舎 (6508)は発電・変電・制御装置が主で、スマートグリッドはビル・工場・水処理に焦点を絞って展開している。