バス事業は、公営と共に民営も競合する形で併存している。路線バス業の輸送人員は、自家用車の普及と反比例する形で減少している。バス業界の規制緩和はあったものの新規参入は少ない。
路線バス業者は輸送人員が減少している中で、安定収益源の確保として他の事業も展開していることが多い。路線バス業者は地域に密着しているためそれを活かし、ホテル業や不動産業、旅行業といった事業を多角的に行っている場合もある。
新潟交通(9017)は新潟最大のバス会社であり、土産物卸売り、旅行業も併営している。利益柱は商業施設「万代シテイ」の歩合賃料である。
神奈川中央交通(9081)は小田急直系で、バス保有台数は業界トップクラスである。営業益の大半を不動産など兼営事業に依存している。
神姫バス(9083)は兵庫県の大手バス会社で、不動産、パチンコ、業務受託・介護等を併営している。
北海道中央バス(9085)は道央を基盤とする北海道最大のバス会社で、不動産、建設、スキー場、ホテルなど兼営事業が多数ある。