航空業界は2008年の金融危機による世界的な不況の影響で、高単価のビジネスクラスの需要減少や、製造業関連の貨物量の減少で厳しい状況にあった。また原油高騰に伴う燃料費の高騰や航空自由化で、航空会社間の競争は激化した。
日本航空(JAL)(9201)は国際線首位、国内線は2位である。2010年に会社更生法の適用を申請し、経営破綻に陥ったが、様々な方策で再建し、破綻から2年8か月という短い期間で株式上場を実現した。2011年、豪カンタスと格安航空の合弁会社「ジェットスター・ジャパン」を設立した。
全日本空輸(ANA)(9202)は国内線首位、国際線2位である。関空拠点のピーチで格安航空事業に参入した。
スカイマーク(9204)は新興航空会社であり、大手の半額並みで羽田等を拠点に国内線を展開している。14年度に海外長距離線に参入した。
スターフライヤー(9206)は北九州空港を拠点とする新興エアラインである。ビジネスクラスの需要を主体にし、割安、座席広めと独自戦略を取っている。