人工衛星には地球観測によって地図作成や災害状況把握などを行うための陸域観測技術衛星(だいち)と、宇宙から地球環境変動などを長期間にわたり観測する水循環変動観測衛星(しずく)がある。
「だいち」担当企業としては、データ中継衛星通信用アンテナの開発を行う三菱電機や、太陽電池パドルの開発を行なっているNEC、技術データ装置を開発する明星電気、ほかにも東芝などの総合電機メーカー各社が参入している。
富士通はデータ処理系や追跡管制系などの地上設備を担当している。
「しずく」の衛星システムを主導するNECは、衛星バスや太陽電池パドルの開発のほか、衛星管制などの地上設備も担当している。
衛星推進系を担当するのはIHIの関連企業のIHIエアロスペースで、液化天然ガスを燃料とした推進系システムの開発にも注力している。
「しずく」の地上設備においてデータ提供を行なっている新日鉄住金ソリューションズも、関連銘柄として挙げておきたい。
<関連企業>
『 三菱電機 』:6503
『 NEC 』:6701
『 明星電気 』:6709
『 東芝 』:6502
『 富士通 』:6702
『 IHI 』:7013
『 新日鉄住金ソリューションズ 』:2327