スマートハウスとは、IT(情報技術)を使って家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅である。太陽光発電システムや蓄電池などの電力を蓄える機器と、家電、住宅機器などの電力を消費する機器をIT(情報技術)でコントロールし、エネルギーマネジメントを行う省エネ住宅のことを指す。消費者にとっては、エコであるとともに光熱費を削減できる経済性が魅力である。
スマートハウスにおいて中核となるのが、住宅内のエネルギー機器や家電などをネットワーク化し、エネルギー使用を管理・最適化するHEMS(Home Energy Management System)である。HEMSは住宅メーカーと電機メーカー等が連携して開発している。また、太陽光発電などで発電した電力や、料金の安い夜間電力を蓄える住宅用蓄電池も重要視される。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載された電池を住宅用蓄電池とするための実証実験も行われている。
経済産業省は、HEMS等の異なるメーカー間の相互接続を可能にするため、規格の標準化を推進する「スマートハウス標準化検討会」を設置している。