各自治体や企業がメガソーラー事業に乗り出す際に施工を担当するのは、電気工事会社や建設会社などが多い。大規模な面積には数社が合同で設置事業を受注することもある。
東京電力系の関電工は、埼玉県白岡市にメガソーラー発電所を建設しており、13年5月の運転開始を目指している。ほかにも千葉県銚子市の銚子風力開発を買収して、発電事業の拡大を図っている。
関西電力系のきんでんは山口県下関市にメガソーラーを設置し、今後のさらなる展開を見据えて運用のノウハウ蓄積や技術課題を探る検証施設として取り組むとしている。
東北電力系の総合電機工事会社ユアテックは、メガソーラーの工事受注体制を強化するために、施工から保守までを一貫して手掛ける専門組織を設置し、売り上げ増を目指している。
飛島建設は、神奈川県からメガソーラー事業の設置業者に選定されたほか、南アルプス市の太陽光発電所の施工を手掛けるなど、技術だけでなく施工までのコンサルタントも請け負い、メガソーラー事業の一貫受注獲得を狙っている。
ほかにもメガソーラー施工を手掛ける建設会社としては、大林組や青木あすなろ建設、東鉄工業、前田建設工業など多数が技術を活かして市場参入を果たしている。
また、住宅リフォームから太陽光発電事業へと移行して急拡大しているウエストホールディングスも今後の展開に注目したい。
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『関電工』:1942