原子力発電所の主要設備となる原子炉やタービン、発電機などの施工や、空調設備の設計・施工などを一手に行う原発プラントは、1960年代より諸外国から技術習得して以降、国内製造における技術力を高めて現在に至っている。
日立製作所(6501)の進める原子力発電事業においては、原子力発電所建設を子会社の日立プラントテクノロジーが担っている。ロシアからエネルギー面での独立を目指すリトアニアから、原発プラントの受注内定を受けている。
東芝は、国内の多くの原子力発電所を製造した実績があるが、発電所の設計・建設は関連会社の東芝プラントシステム(1983)が手掛けている。このように、日立や東芝は原子炉からプラント建設までを一手に行う総合原子力発電メーカーということになる。
石油・化学などのプラントを手掛ける三菱化工機(6331)は、プラント設計などを担当する原発関連会社でもある。
中堅ゼネコンの太平電業(1968)は発電所主体のプラント工事を請け負っており、敦賀発電所の建設から保守・メンテナンス、廃止措置なども行っている。