アルジェリア人質事件により広く知られることとなったのは、プラント・エンジニアリング大手の日揮とともに、海外において日本企業が携わる資源開発現場の実態なのではないだろうか。
プラントとは、私たちの生活に必要なエネルギー資源を精製するシステムを稼働させる、巨大な産業施設のこと。そのエンジニアリング会社は、マネジメント力とエンジニアリング技術を用いて資機材メーカーや建設工事業者と連携してプラント建設を実現するという役割を担っている。
現在、世界各国がエネルギー資源の調達のためにプラント建設を行っているが、資源を保有する国の多くは中東やアフリカなどの情勢が不安定な国であり、巨額の富を生みだす陰には多大な苦労とリスクがつきまとっている。
日本企業のプラント・エンジニアリング技術は世界的にも評価が高く、エネルギー消費によって排出されるCO2を削減する環境負荷低減技術によって各国から引き合いが増加している。
経済産業省もインフラ輸出促進を目指して積極的に政府間交渉を行うなどの政府支援策をまとめている。
