発電所プラントにはガス、火力、原子力、水力などがあり、これらの電力システムや原子力プラントシステムなどのエンジニアリングを海外でも行っている企業には、東芝プラントシステムが挙げられる。
東芝プラントシステム(1983)は東芝直系のプラント建設工事会社で、主に東芝が開発した蒸気タービンの据え付けや試運転の取りまとめなども行っている。インドネシアやタイ、マレーシアなどの東南アジアでの火力発電プラントが好調で、インドからの引き合いも増加している。
JFEホールディングス(5411)傘下のJFEエンジニアリングも、ガスやバイオマスなどのプラントシステムを中国や台湾、タイ、マレーシアなどに展開しており、海外にも豊富な実績を誇るプラント・エンジニアリング企業である。環境に配慮したごみ処理工場や汚泥燃料化システム、リサイクルシステムなども各国事情に合わせて建設している。
発電所プラント技術が世界的に高く評価されている三菱重工業(7011)は、メキシコの電力庁から地熱発電プラントを受注しており、2014年完成を目指している。
川崎重工業(7012)も、世界各国にプラントを納入した実績を持つプラント・エンジニアリング企業である。総合重機大手で、多岐にわたる製品を迅速に海外展開するために、営業部門にiPadを導入して顧客のニーズを満たす体制を整えている。