アフリカの主要都市では人口が急増しているが、食料品や生活用品の販売店などはまだ十分ではない。今後、消費拡大をにらみ、日本の小売業界もアフリカ各国に進出する可能性が高い。
トヨタグループの商社である豊田通商は、子会社の仏商社CFAOと仏小売り大手のカルフールがアフリカ南部のコートジボワールなどに店舗網を広げるために合弁会社を設立しており、日本の家電や生活用品なども販路に乗せるなど市場開拓を目指している。
生活レベルの向上などに関わる消費関連銘柄としては、ASEANやインド、中国などに積極的に海外展開しているユニ・チャームや資生堂、日清食品などが注目されそうだ。
アフリカは農業などの第一次産業がGDPシェアの20%以上を占めている国が30か国もあることから、今後、先進各国が農業分野への支援を進める可能性も高く、農業関連にも注目が集まりそうだ。そこで、農薬関連として日本農薬やクミアイ化学工業、農業機械関連としてクボタや井関農機などが期待できそうだ。
<関連銘柄>
『豊田通商』:8015
『ユニ・チャーム』:8113
『資生堂』:4911
『日清食品ホールディングス』:2897
『日本農薬』:4997
『クミアイ化学工業』:4996
『クボタ』:6326
『井関農機』:6310