シェールガスとは、地中深くにある固い岩盤層(頁岩＝シェール)にヒビを入れて、割れ目の内部に付着している天然ガス成分を抽出したもの。
北米を中心に急速に開発技術が進んだことで、低コストで効率よく採掘できるようになった。北米のほか南米や中国、東欧などにも埋蔵されており、回収可能な総量は208兆立法メートルとも言われている。これは世界のエネルギー需要の数百年分にものぼる。
特に北米に多いシェールガス田では、採掘技術の確立とともに商業生産が本格化している。これによりエネルギーを輸入に依存していた北米が、今度はエネルギー資源大国として輸出国へと転換する可能性も出てきていることから、「シェールガス革命」として注目を集めているのだ。
シェールガスの採掘技術が確立した北米では、商業生産も本格化してきている。汎用化学品を製造するコストは、原油の約20分の1～30分の1、液化天然ガスの約5分の1との試算もある。
世界各国が注目する新たなエネルギー・シェールガスに、多くの日本企業もビジネスチャンスとして動き始めている。総合商社は権益取得を果たした。電力・ガス各社もシェールガス由来のLNG輸入を検討、化学メーカーは米国進出を計画している。
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