ハラール(halal)とは、イスラム教において「許されたもの」という意味があり、ハラール認証された食品や飲料品はイスラム教徒の人々が安心して口にすることができる許された食べ物ということになる。また、健康に良く清潔で安全なもの、高品質や高栄養価であるという意味もある。
イスラム教徒の人々は厳格なアッラーの教えに従い、ハラールと認められたものだけを口にし身につけることを徹底しており、食品や医薬品、化粧品などはハラールであると認証されたものでなくてはならない。例えば、豚肉やアルコールが含まれている食品は食べてはいけないとか、決められた方法に従って加工・調理された食品でなければならないなど細かなきまりがある。
全世界にはおよそ160千万人のイスラム教徒が存在しており、巨大市場となっている。近年、東南アジアの5か国に対して訪日客のビザが緩和されたことで、インドネシアやマレーシアなどイスラム教徒が多い国からの訪日客も増加している。
この巨大市場には世界中の企業が続々と参入を果たしている。日本企業も、ハラールの規律に則ってさまざまな工夫を凝らしてハラール認証を取得しイスラム圏で販売を開始するなど、ハラールへの取り組みが活発になっている。分野としては食料品、飲料、化粧品、医薬品、運輸・物流、サービス業など。
またハラール対応が必要ない製品についても、付加価値を高めて他の商品と差別化を図ることで富裕層のイスラム教徒が多い中東諸国で売り上げを伸ばしている企業もある。
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