国内にはインフルエンザワクチンを製造できるメーカーが4社あるが、財団法人や学校法人が主な製造元なのだが、国内の製薬会社も自社製造に乗り出している。
武田薬品工業(4502)は、新型インフルエンザワクチンの自社製造を開始すると発表、2012年半ばにも生産設備の建設を開始するとしている。
第一三共(4568)のグループ会社の北里第一三共ワクチンは、新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業の交付金を受けてワクチン生産に意欲的だ。
田辺三菱製薬(4508)は季節性インフルエンザワクチンの販売を行っている。
アステラス製薬(4503)は、医薬品ベンチャーのUMNファーマと季節性インフルエンザワクチンの開発・販売権を取得している。
インフルエンザの感染予防にワクチンを接種することで得られる防御率は約70％弱と言われており、ワクチンを接種しても感染した場合に重症化しない割合は80％ほどと言われている。
このことからワクチン接種によって完全に感染を防ぐことはできないまでも、重症化する危険性は十分に防げるということになるだろう。
また、成人でワクチンを2回接種した場合の防御率は90％程度に上昇すると言われており、受験生や医療関係者などは2回接種する場合もある。
